【】鎮痛薬, 鎮咳薬, オピオイド受容体作動/拮抗薬
麻酔前投与薬。疼痛(特に周術期)。作用時間は1〜6時間と短い。
鎮痛効果はモルヒネの3~5倍。軽度の鎮静作用を有する。鎮咳作用あり。
用法・用量
犬:
疼痛管理:
0.2-0.4 mg/kg IM, IV q1-2h [1]
術後疼痛:
0.1-0.3 mg/kg IM
鎮痛・鎮静作用:
0.1-0.4 mg/kg SC, IM, IV
0.1-0.8 mg/kg IV q1-6h
術中鎮痛:
0.1-0.4 mg/kg/h CRI
鎮咳:
0.01-1 mg/kg PO q6~12h
呼吸器疾患時咳嗽:
0.005-0.11 mg/kg SC, IM, IV 必要に応じて
0.5-1.2 mg/kg PO BID-QID
気管虚脱:
0.55 mg/kg q6~12h [VMN]
猫:
疼痛管理:
0.2-0.4 mg/kg IM, IV q1-2h [1]
術後疼痛:
0.1-0.4 mg/kg IM
鎮痛・鎮静作用:
0.1-0.4 mg/kg IM, IV q6-12h
0.2-0.8 mg/kg SC q1-6h
鎮静:
0.05-0.2 mg/kg SC, IV, IM
※ミタゾラムと組合せ可
術中鎮痛:
0.1-0.4 mg/kg/h CRI
※ケタミンと併用可能
呼吸器疾患時咳嗽:
0.2-0.4 mg/kg SC, IM, IV 必要に応じて
0.5-1 mg/kg PO BID-QID
急性膵炎:
0.05-0.6 mg/kg SC, IV, IM q6-8h [2]
うさぎ:
フェレット:
ハリネズミ:
齧歯類:
鳥類:
爬虫類:
参考事項
禁忌:
注意事項:
循環器系疾患のある動物には慎重投与。重度腎不全、副腎皮質機能低下症、甲状腺機能低下症、頭部外傷(頭蓋内圧亢進の可能性)の動物では注意。
バルビタール系薬剤と同じ注射筒などを用いると沈殿を生じるので用いないこと。
副作用:
深い鎮静、興奮、徐脈、心拍数低下、呼吸抑制、運動失調、下痢(稀)、流涎(犬)
相互作用:
他の鎮静・鎮痛剤との併用は相加的作用を生じる恐れがあるので注意。
モルヒネに拮抗(ナロキソンの1/40)するため併用は望ましくない。
その他:
呼吸抑制作用はモルヒネよりも低い。
鎮痛効果が限定的で、軽度の痛みの管理にしか適さない [1]。
参考資料
1. 2022 WSAVA guidelines for the recognition, assessment and treatment of pain
2. 新 伴侶動物治療指針 1;130-137:猫の膵炎
[薬剤添付文書]
- 【動】ベトルファール [動物用医薬品等データベース]
[参考文献等]

- 佐藤 雅彦先生の「ジェネラリストが知っておくべき内科疾患を総ざらい」 第6回 呼吸器疾患編 喉頭、気管、気管支疾患 喉頭、気管、気管支疾患 vol.03
- 佐藤 雅彦先生の「ジェネラリストが知っておくべき内科疾患を総ざらい」 第6回 呼吸器疾患編 喉頭、気管、気管支疾患 喉頭、気管、気管支疾患 vol.09
- 心疾患を診る際にやっておくべきこと!知っておくべきこと! 堀 泰智先生の「循環器シリーズ」 第3回 努力性呼吸の鑑別と治療~堀が気を付けている事~ vol.08
- 心疾患を診る際にやっておくべきこと!知っておくべきこと! 堀 泰智先生の「循環器シリーズ」 第2回 発咳の鑑別と治療~堀が気を付けている事~ vol.10
- 心疾患を診る際にやっておくべきこと!知っておくべきこと! 堀 泰智先生の「循環器シリーズ」 第2回 発咳の鑑別と治療~堀が気を付けている事~ vol.12
- 2020 JFVSS オンライン夏祭り 2. 制吐剤としてだけでないマロピタントの色々な使い方
- やっぱり そーだったんだ! I knew it! 知っていたけど 聞いて納得シリーズ第8回 軟部外科学セミナー 犬猫の内分泌外科:現在のテクニック vol.09
- VMN 神経学スペシャルセミナー2017 “実践 今知っておきたい神経病” 脊椎の骨折および脱臼 Vol.04
- 瀬戸口 明日香先生の「明日から役立つ」シリーズ 第16回 犬と猫の膵炎 vol.07
- やっぱり そーだったんだ! I knew it! 知っていたけど 聞いて納得シリーズ第6回 腫瘍内科学セミナー 獣医腫瘍学における最近の躍進:トップ10(横浜) vol.12
- やっぱり そーだったんだ! I knew it! 知っていたけど 聞いて納得シリーズ第6回 腫瘍内科学セミナー 獣医腫瘍学における最近の躍進:トップ10(三重) vol.12
- やっぱり そーだったんだ! I knew it! 知っていたけど 聞いて納得シリーズ 第3回 麻酔学セミナー 品種に関連した麻酔の合併症 vol.04
- VMNスペシャルセミナー2015 腫瘍内科学スペシャルセミナー 「今だから聞ける 過去から現在までの腫瘍治療データの全て!」 獣医腫瘍学における最近の躍進:トップ10 vol.14
- 麻酔学セミナー 2017 小動物の麻酔と鎮痛 − 概説 vol.06
- 麻酔学セミナー 2017 小動物の麻酔と鎮痛 − 概説 vol.09
- 麻酔学セミナー 2017 小動物の麻酔と鎮痛 − 概説 vol.10
- 麻酔学セミナー 2017 小動物麻酔補助としての持続静脈内投与 vol.05
- 瀬戸口 明日香先生の「明日から役立つ」シリーズ 第8回 猫の尿石症 vol.04
- 外科学セミナー2016 1. 脾臓: 手術の適応と最新の文献レビュー vol.03
- 麻酔学セミナー 2016 トピック3 麻酔管理 Vol.8
- <みんなの疑問解消編> 救急医療:心拍再開後の循環、呼吸管理、疼痛管理 vol.10
- 外科学セミナー2015 喉頭麻痺、手技と合併症に関する最新情報 Vol.3
- 疼痛管理セミナー2015 [疼痛管理における現在のコンセプト] Vol.02
- 麻酔学セミナー 2014 猫の麻酔と沈痛 症例に基づいたアプローチ 症例1 Vol.2
- <みんなの疑問解消編>循環器 Vol.1
- 麻酔学セミナー 軽度の処置に対する鎮静と化学的保定 / 不動化 Vol.3
- 循環器セミナー 猫の心臓病 診断と治療 Vol.07

<1> 猫における術後のペインコントロール:メデトミジンとブトルファノールの臨床試験
<2> 今月の麻酔症例
<3> 猫における爪切除術後の鎮痛に対するフェンタニルの経皮的な投与とブトルファノールの筋肉内投与との比較
<4> 選択的卵巣子宮全摘出術を受けた犬における全血血小板凝集、頬粘膜出血時間、及び血液学的指数に与えるケトプロフェンの術前投与の効果
<5> 猫におけるロミフィジン、及び、ロミフィジン-ブトルファノールの鎮静作用及び、心肺への影響に対する評価
<6> 健康な犬の咽頭機能に対する塩酸ドキサプラム(ドプラム-V)の作用
<7> 術前のケトプロフェン投与が、選択的卵巣子宮摘出術時を受ける犬の麻酔必要量と術後疼痛の徴候に及ぼす効果
<8> 猫におけるデクスメデトミジン、デクスメデトミジン-ブトルファノール、およびデクスメデトミジン-ケタミンの鎮静効果と呼吸循環への影響の評価
<9> ルーチンの卵巣子宮摘出術あるいは去勢術を実施し、鎮痛のためブトルファノールあるいはヒドロモルフィンを投与した健康な犬における術後の低酸素症および高炭酸ガス血症
<10> グリーンイグアナにおけるイソフルレンの最小肺胞濃度およびブトルファノールが最小肺胞濃度に及ぼす影響
<11> グリーンイグアナにおけるイソフルレンの心臓麻酔指標
<12> 仙結節靱帯の転位によるイヌの股関節弛緩の減少及び安定化:in vivoでの研究
<13> 骨肉腫の犬におけるシスプラチンとドキソルビシン中毒
<14> 獣医臨床歯科学の実際
<15> 爬虫類に対する麻酔薬と鎮痛剤使用の評価
<16> あなたの診断は何ですか?
<17> 正常な犬において各種の麻酔薬が喉頭鏡検査中の喉頭運動に及ぼす影響
<18> 犬におけるメデトミジン、メデトミジン-ハイドロモルフォン、及びメデトミジン-ブトルファノールによる心血管系への影響と、鎮痛、及び鎮静効果の比較
<19> 猫の胃十二指腸鏡検査に麻酔前投与が与える影響に対する評価
<20> 今月の麻酔症例
<21> 猫におけるヒドロモルホン、ブトルファノール、またはその併用による鎮痛効果
<22> あなたの診断は何ですか?
<23> 卵巣子宮摘出術が犬の血中好中球呼吸バーストに及ぼす影響:化学発光試験
<24> メデトミジンあるいはアセプロマジンで前処置した後、卵巣子宮摘出術を実施した犬における24時間心電図の結果
<25> 犬においてメデトミジンの投与がブトルファノール、フェンタニール、ケタミン投与によるストレス関連神経ホルモン作用および代謝作用に及ぼす影響
<26> 抜爪術が行われた猫に対するメロキシカムあるいはブトルファノールの術前投与による鎮痛効果
<27> 猫において術後鎮痛プロトコールが爪切除術後の肢機能に及ぼす影響
<28> 今月の麻酔症例
<29> 今月の麻酔症例
<30> 今月のECG
<31> ブトルファノール、ブプレノルフィン、あるいはその両方を猫に筋肉内投与した場合の抗侵害受容作用
<32> 猫においてトラマドールの経口投与のみまたはオピオイドの静脈内投与との併用がセボフルレンの最小肺胞内濃度に及ぼす影響
<33> 僧帽弁逆流の犬の心室機能に対する4種類の心血管薬の効果
<34> 健康犬の抵抗指数と拍動指数に及ぼすミダゾラムおよびブトルファノール鎮静の影響
<35> 猫のユリ(オニユリ)中毒による急性腎障害の解決
<36> 今月の麻酔症例 麻酔中の多形性心室性期外収縮と非持続性心室頻拍
<37> 5頭の犬におけるアミオダロン静脈内投与の有害作用
<38> 犬の去勢手術に対する注射麻酔薬としてのオピオイドと組み合わせたデクスメデトミジンとケタミンに関する評価
<39> 犬の尿道脱:回顧的研究
<40> 健康な犬の脾臓の超音波造影検査に鎮静が与える影響
<41> 猫の去勢手術における注射による麻酔薬の組み合わせとして、様々なオピオイドと組み合わせたデクスメデトミジンおよびケタミンに対する評価
<42> 今月の麻酔症例 犬におけるプロポフォール全静脈麻酔中のジストニア
<43> 今月の麻酔症例 気管内チューブのねじれによる陰圧性肺水腫および死亡
<44> あなたの診断は何ですか? 犬の骨端軟骨の傷害
<45> 健康な犬の脾臓の造影超音波検査画像に鎮静がもたらす影響
<46> 今月の麻酔症例
<47> 健康な犬の造影超音波検査にて測定した腎灌流パラメータは長期的に広範囲の変動性を示す
<48> 緑内障罹患犬と非罹患犬において麻酔前投与を行った場合と行わない場合でプロポフォールが眼圧に与える影響
<49> 猫における周術期の鎮痛効果に関するメタドンとブトルファノールの比較
<50> 今月の麻酔症例 イソフルランとの相互作用によるものと考えられるミダゾラムに関連した眼振
<51> 今月のECG症例 アルブテロールによって引き起こされた低カリウム血症による洞性頻脈
<52> あなたの診断は何ですか?
<53> 修正VetMousetrap™装置を用いた胸部の高分解能CTは、覚醒下のウエストハイランドホワイトテリアにおける犬特発性肺線維症の診断に実施可能な方法である。
<54> 特定の鎮静薬の投与は、健康な猫における超音波画像およびX線画像での脾臓サイズの変動に関連している
<55> 臨床における病理学 犬において咳および呼吸困難を引き起こす好酸球性肺肉芽腫症
<56> 変性性房室弁疾患罹患犬の肺動脈圧の推定に対する体のポジション、動き、および鎮静の影響
<57> 臨床における病理学 犬における壊死性筋膜炎、骨髄炎および連鎖球菌性敗血症
<58> 健常猫にアセプロマジンをナルブフィンまたはブトルファノールとの併用で筋肉内または静脈内投与した場合の鎮静効果:無作為盲検臨床試験
<59> 今月の麻酔科症例
<60> 麻酔前投薬の一部としてメデトミジンあるいはアセプロマジンを投与した犬における周術期のストレス反応の評価
<61> コンパニオンアニマルの腫瘍学における苦痛緩和医療
<62> 犬の膝関節手術後の周術期疼痛管理を目的としたメロキシカム静脈内投与の評価
<63> 誘導した急性滑膜炎の犬に対するカルプロフェン、エトドラク、メロキシカム、ブトルファノールの効果
<64> 犬の卵巣子宮摘出術後の鎮痛を目的にした腹腔内および切開創へのリドカインまたはブピバカインの評価
<65> 犬の選択的卵巣子宮摘出術後におけるブトルファノールとメロキシカムの鎮痛効果の比較
<66> 卵巣子宮摘出術を実施した猫における術後鎮痛剤としての術前カルプロフェンおよび術後ブトルファノールの比較
<67> 小動物におけるフェンタニルパッチの経皮的使用
<68> 猫の疼痛管理,過去・現在・未来: パート2 疼痛の処置-臨床薬理学
<69> 6頭の軍用犬における短時間麻酔薬としてのメデトミジン塩酸塩、ブトルファノール酒石酸塩、グリコピロレートの評価
<70> フェレットの術前および術中サポート
<71> 疼痛管理
<72> 鎮痛剤: 疼痛の軽減
<73> ネコにおける非ステロイド系抗炎症薬の進歩
<74> 卵巣子宮摘出術を実施する犬に術前投与したエトドラッグとブトルファノールの効果と安全性について
<75> pethidine(メペリジン)とブトルファノールの鎮静および鎮痛特性に関する犬での比較
<76> ブプレノルフィンおよびブトルファノールを猫の術後鎮痛について比較するための前向き多施設臨床研究
<77> 猫に4種類の異なる組み合わせの薬剤を筋肉内投与した場合の鎮静、心血管系、血液学的および生化学的効果
<78> 健康犬の眼圧に対する、メデトミジン-ブトルファノールおよびデクスメデトミジン-ブトルファノールのコンビネーションの作用
<79> 犬の卵巣子宮摘出術後の疼痛および鎮痛剤要求量に対するブピバカインの腹腔内あるいは切開部への投与の影響
<80> ビーグル犬におけるブトルファノール、ミダゾラムおよびアルファキサロン併用による心肺および麻酔に対する効果
<81> ビーグル犬におけるブトルファノール、ミダゾラムおよびアルファキサロン併用による心肺および麻酔に対する効果
<82> 犬の卵巣子宮摘出後において、フェンタニル、リドカイン、ケタミン、デクスメデトミジンの各単剤、またはリドカイン-ケタミン-デクスメデトミジンを併用して定速注入した場合の術後鎮痛効果
<83> 犬の卵巣子宮摘出後において、フェンタニル、リドカイン、ケタミン、デクスメデトミジンの各単剤、またはリドカイン-ケタミン-デクスメデトミジンを併用して定速注入した場合の術後鎮痛効果
<84> 猫における避妊去勢手術後の痛みについて; 野良猫を避妊去勢手術した後に元の場所に戻すプログラム(neuter-return program)においてロピバカイン腹腔内投与によるマルチモーダル(多様性/多角的)鎮痛を使用したフィールド研究
[WR2305,VQ2305:ブトルファノール]

コメント