エンロフロキサシン:Enrofloxacin

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エンロフロキサシン キノロン系

ERFX】フルオロキノロン系、ニューキノロン系抗生物質、核酸合成阻害薬
 有効菌種:ブドウ球菌属、レンサ球菌属、腸球菌属、大腸菌、クレブシエラ属、エンテロバクター属、プロテウス属、シュードモナス属、ステノトロホモナス・マルトフィリア、アシネトバクター・カルコアセティクス 

用法・用量

 近年耐性菌が非常に多く、基本的には緑膿菌に対してのみ用いる。

犬:

5-10 mg/kg (5-20 mg/kg) SC, PO SID [VMN]
5-20 mg/kg PO, SC SID
呼吸器感染症:
 5–20 mg/kg PO, IM, IV q24h [1]
表在性細菌性毛包炎:
 5–20 mg/kg PO SID [2]
 ※第二選択薬 [4]
外耳炎・中耳炎
 ※第二選択薬、緑膿菌感染時のみ検討
組織球性潰瘍性大腸炎(HUC):
 5-10 mg/kg PO q24h for 6-8wks [VMN]
尿路感染症:
前立腺膿瘍:
整形疾患感染症:
菌血症:
シュードモナス感染症:

猫:

5 mg/kg PO, SC SID [VMN]
 ※高用量では網膜変性による失明が報告されているので、最大でも5 mg/kg/dayが望ましい。
呼吸器感染症:
 5 mg/kg PO q24h [1]
 ※猫では網膜症のリスクがあるため、5mg/kg/dを超えないように。
ヘモプラズマ症:
 5 mg/kg PO, SC SID 2week程度 [3]
尿路感染症:
整形疾患感染症:
菌血症:

うさぎ:

 5-20 mg/kg PO, SC, IM SID-BID
 ※幼齢では関節炎の可能性がある。
 ※注射部位の壊死、無菌性膿瘍の可能性がある。

フェレット:

 5-10 mg/kg PO, SC, IM SID-BID

ハリネズミ:

 2.5-10 mg/kg PO, SC, IM SID-BID

齧歯類:

 5-20 mg/kg PO, SC, IM SID-BID
 ※幼齢では関節炎の可能性がある。
 ※注射部位の壊死、無菌性膿瘍の可能性がある。

鳥類:

 5-20 mg/kg PO, SC, IM SID-BID
 100-500 mg/L 飲水内投与
 ※幼齢では関節障害の可能性がある。
 ※IMで筋肉壊死の可能性。

爬虫類:

 5-10 mg/kg PO, SC, IM SID

参考事項

禁忌:

注意事項:

 成長期の子犬や子猫の軟骨障害と関連している。12ヶ月未満の動物には注意。
 猫への高容量投与で網膜障害が発生することがあるので注意。
 皮下注射部位に硬結・壊死が起こることがある。
 急速静脈投与でショックに注意が必要。(IV時は希釈して投与)
 てんかんの既往歴のある動物には注意。

副作用:

 発作(NSAIDs併用で増強されるので注意)
 食欲不振、嘔吐、肝酵素上昇、運動失調、発作、猫での高用量投与で網膜変性による失明。

相互作用:

 NSAIDs、テオフィリン(血中濃度上昇)、シクロスポリン(腎毒性増強)、スクラルファートの併用は吸収が阻害される。
 広域ペニシリン系、第3世代セファロスポリン、アミノグリコシド系

その他:

 濃度依存性抗菌薬

参考資料

1.Antimicrobial use Guidelines for Treatment of Respiratory Tract Disease in Dogs and Cats: Antimicrobial Guidelines Working Group of the International Society for Companion Animal Infectious Diseases
2.Guidelines for the diagnosis and antimicrobial therapy of canine superficial bacterial folliculitis (Antimicrobial Guidelines Working Group of the International Society for Companion Animal Infectious Diseases)
3. 猫の臨床指針 Part3;286-291:ヘモバルトネラ症
4. 犬と猫の日常診療のための抗菌薬治療ガイドブック

[薬剤添付文書]

<1> 尿路感染症の犬から分離された大腸菌のエンロフロキサシン耐性 Z
<2> パルボウイルス性腸炎が疑われる若齢犬の静脈カテーテルにおける細菌の常在化
<3> 実験的に大型Haemobartonella felis を感染させた猫に対する治療としてのエンロフロキサシンの使用
<4> Basidiobolus ranarum に感染した犬2頭 
<5> 犬の感染性心内膜炎 
<6> 猫におけるフルオロキノロン誘発性網膜変性 
<7> 今月の臨床繁殖学問題 
<8> セファレキシンおよびエンロフロキサシンが犬の尿中グルコースの臨床検査測定値に及ぼす影響の評価 
<9> あなたの診断は何ですか?  
<10> あなたの診断は何ですか?
<11> あなたの診断は何ですか? 
<12> 抗生物質反応性の犬の組織球性潰瘍性大腸炎 
<13> What Is Your Diagnosis?  
<14> コイにおける体腔内カテーテル挿入法の評価 
<15> あなたの診断は何ですか? 
<16> 今月のECG 
<17> 犬猫のCorynebacterium urealyticum 尿路感染症:7例(1996-2003) 
<18> あなたの診断は何ですか? 
<19> 犬におけるフルニキシンメグルミンとエンロフロキサシンの薬物動態学的相互作用  
<20> 細菌性角膜炎に罹患した犬における臨床的特徴および細菌分離に関する評価:97症例(1993~2003年) 
<21> 猫の腰下部における膿瘍および椎間板脊椎炎 
<22> 集中治療室に入院している犬の直腸内大腸菌分離株における抗菌剤耐性の発生 
<23> あなたの診断は何ですか? 椎間板脊椎炎 
<24> あなたの診断は何ですか。左側硬膜外圧迫病変 
<25> 今月のECG 第1度房室ブロックを伴う洞性不整脈 
<26> あなたの診断は何ですか?胸部および腹部全内臓逆位 
<27> ウェストナイル病感染に関連した犬の急性脳炎、多発性関節炎、心筋炎 
<28> 犬猫の病原体に対する5種類のフルオロキノロンの有効性に関する薬力学的および薬物動態学的指数の比較 
<29> 心筋不全と呼吸不全を伴う重度の横紋筋融解症に罹患した犬に有効であった管理法 
<30> 猫クラミジアおよびマイコプラズマ感染による猫上部気道感染症に対するプラドフロキサシンの効果 
<31> あなたの神経病学的診断は何ですか? 鼻腔内骨肉腫 
<32> 今月の心電図症例 洞性徐脈
<33> 犬の単純性尿路感染に対する高用量短期エンロフロキサシン治療法の有効性と安全性の評価 
<34> ボクサー犬の侵襲性粘膜内大腸菌の根絶と相関する組織球性潰瘍性大腸炎の寛解 
<35> フレンチ・ブルドッグにおける肉芽腫性大腸炎と侵襲性Escherichia coliおよびフルオロキノロン系抗生物質に対する奏功性との関連性 
<36> 米国における多剤耐性を示した犬および猫の大腸菌病原体の抗菌剤耐性プロファイルおよびクローンの近縁性 
<37> 抗菌薬耐性はボクサー犬の肉芽腫性大腸炎の臨床転帰に影響する 
<38> 免疫不全の成犬における播種性イヌヘルペスウィルス-1感染  
<39> 臨床における病理学 猫における野兎病菌 
<40> あなたの診断は何ですか? – 気管支内異物  
<41> 犬における腹腔内Mycobacterium tuberculosis感染  
<42> 臨床における病理学 Cytauxzoon felis感染 
<43> あなたの神経学的診断は何ですか? 
<44> 臨床における病理学 Lagenidium感染  
<45> あなたの診断は何ですか? 犬の骨端軟骨の傷害 
<46> あなたの診断は何ですか?消化管気腫 
<47> 犬の尿路感染症における抗菌薬感受性パターン(2010-2013) 
<48> 臨床における病理学 
<49> 健康な、食事を与えられている犬におけるエンロフロキサシンおよびシプロフロキサシンの相対的生物学的利用能に対するスクラルファートの影響 
<50> 生体外における硫酸カルシウム0.5水和物ビーズからのクリンダマイシンおよびエンロフロキサシンの溶出 
<51> エキゾチックアニマルに経口投与するためにその場で調剤されることが多い3種のエンロフロキサシン懸濁液の安定性 
<52> 獣医歯科診療における画像診断 犬の歯内疾患 
<53> 臨床における病理学 猫において尾根部の腫脹として発現した皮膚糸状菌性偽菌腫 
<55> あなたの診断は何ですか? 犬の腎盂腎炎 
<56> 犬におけるポイント・オブ・ケアの尿の細菌培養検査の診断精度 
<57> 抗菌薬感受性に対するメチシリン耐性Staphylococcus pseudintermediusバイオフィルム形成の影響に関する評価 
<58> あなたの診断は何ですか? 
<59> あなたの神経学的診断は何ですか?犬の弛緩性四肢麻痺と脊髄ショック 
<60> In vitroにおける犬軟骨細胞および滑膜細胞の抗生物質による細胞毒性への感受性 
<61> 細菌性尿路疾患を疑う犬の抗菌薬処方の評価 
<62> 若齢のフレンチブルドッグにおける膀胱のマラコプラキア
<63> 球後膿瘍が発生した犬における細菌培養検査のパターンおよび抗生物質感受性試験の結果:133例(2002-2019) 
<64> 犬の耳疾患におけるシュードモナスの役割 
<65> 膿皮症の犬から分離された Staphylococcus intermedius 菌に対する エンロフロキサシンの抗菌能力 
<66> 犬の末梢白血球におけるエンロフロキサシンの時間的経過およびその活性代謝産物 
<67> 犬の運動器系組織の基質におけるエンロフロキサシンおよびその代謝産物であるシプロフロキサシンの濃度 
<68> 6年間にわたり犬の皮膚および耳から採取された標本におけるStaphylococcus intermedius、緑膿菌の分離頻度および抗菌剤感受性パターン(1992-1997) 
<69> 犬の外耳炎または尿路感染症の分離菌をIn Vitroでエンロフロキサシンに暴露した後の耐性菌の発現 
<70> 播種性Mycobacterium simiae 感染による猫における眼症状の発現 
<71> 犬にエンロフロキサシンを7.5,10,20mg/kgで単回経口投与した際のエンロフロキサシンとその活性代謝産物シプロフロキサシンの血漿中濃度 
<72> 猫のBordetella bronchiseptica感染症 
<73> ヘビクイワシ(Sagittarius Serpentarius)の心肥大および心内膜線維症 
<74> 呼吸器疾患を伴う子犬の気管洗浄 
<75> 猫におけるエンロフロキサシン関連性の網膜変性 
<76> マルボフロキサシン、エンロフロキサシンおよびディフロキサシンで治療した犬におけるフルオロキノロン剤の薬物動態学的パラメーターの比較 
<77> Mycoplasma gateaeに関連した猫のびらん性多発性関節炎 
<78> 66頭の猫の菌血症と分離菌の抗生物質感受性(1995-2004) 
<79> 健康犬および外耳炎犬から分離された細菌および酵母菌の同定および抗菌剤感受性 
<80> 慢性末期外耳炎の犬にエンロフロキサシンを静脈内投与した後の、エンロフロキサシンおよびその代謝物であるシプロフロキサシンの血漿中および耳の組織内濃度 
<81> 3頭の犬でのBrucella canis眼内炎: 臨床症状、診断、治療 
<82> 犬での治療的な抗生物質の使用様式: 獣医教育病院での観察 
<83> 28日間にわたる4種類の耳道洗浄液内のエンロフロキサシンの安定性およびin vitroでのStaphylococcus pseudintermediusおよびPseudomonas aeruginosaに対する効果の決定 
<84> 膿皮症の犬から分離された Staphylococcus intermedius 菌に対するエンロフロキサシンの抗菌能力 

[WR2306,VQ2306:エンロフロキサシン]

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